【短編】 洋介と仲間たち
お父さん
「お母さんに伝えてくれ、お父さんは大丈夫だから、あんまり心配しなくていいと。それから、いっしょに来た仲間たちにお礼を言ってくれ。それから、仲間たちを大切にしなさい」
そう言うと、激しく咳込んだ。
洋介
「お父さん…いやだ!お父さーん」
お父さん
「うっ……父さんは大丈夫だ。ちょっと横になるから」
そして静かに目を閉じた。
洋介
「僕、お父さんの病気を絶対に治すから…」
洋介は、泣かないで部屋を後にした。
***************