【短編】 洋介と仲間たち
ロナウド
「ここからは、バンビお前の仕事だ!」
バンビ
「私に任せてよ。場所を突き止めるわ」
そう言うバンビは、船室の奥にある小部屋に入っていった。
バンビの聴覚は、普通の猫の百倍の力を発揮することができ、特定の声のみを聞くことができた。
かれこれ、1時間が経過しようとしていた。
船室に篭(こも)っていたバンビが甲板に出て来た。
バンビ
「洋介!わかったわ。ここから、東に三十キロ行ったところよ。マンチェスター製薬会社ですって言う男の人の声が聞こえたわ。たぶん受付の人よ」
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