【短編】      洋介と仲間たち



その頃、洋介は病室にいたのです。お父さんは、絶対安静の状態で、お母さんが付き添いをしていました。


洋介
「お母さん、留守にしてごめんなさい!」



節子
「猫さんから話しは聞いたよ。洋介はお父さんのために頑張ったんだね。ありがとう」



洋介
「僕、頑張ったけれどお父さんに効く薬は無かったんだ。お母さん…」



節子
「洋介、偉いわ!こっちにおいで、お父さん意識が戻らないけれど顔を見せてあげて」



洋介
「うん。お父さん早く元気になってね。また、僕と遊んでよ」



節子
「あなた、洋介よ。子供だと思っていたら、いつの間にか大人になっていたわ…(涙)」





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