【短編】 洋介と仲間たち
お父さん(五年前)
「サッカーやらないか?」
洋介
「やります。いいんですか?」
お父さん(五年前)
「僕とサッカーがしたくなった。名前は何って言うんだい?」
洋介
「えっーと…勇介(ゆうすけ)といいます」
洋介は、何も考えずに勇介と言ってしまったです。その名前は、洋介が生まれる五年前に、病気で亡くなった洋介の兄の名前だった。
お父さん(五年前)
「えっ…。……勇介?…今何って言った?」
洋介
「勇介です」
お父さんは、驚きしばらく動けませんでした。
神様が逢わせてくれた?…。
そして、すべてがわかったのです。
お父さん(五年前)
「勇介、こっちにおいで」
そう言うと洋介を力強く抱きしめてくれました。そして小声で「自分の子供を間違える親はいないよ。洋介だね。私は病気だ。未来で何かあったんだね。言わなくいい…」
洋介は涙声だった
「おと…う…さ…ん…」
二人の様子を、幼い洋介は心配そうに見ていました。
幼い洋介(四歳)
「お父さん!どうかしたの?泣いてるの?」
お父さん(五年前)
「目に桜の花びらが入ったんだよ。さぁ、洋介!勇介お兄ちゃんにパスしなさい」
幼い洋介(四歳)
「はぁーい。お兄ちゃん!」
こうして、お父さんや幼い洋介と遊んだ洋介だった。
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