【短編】 洋介と仲間たち
幼い洋介(四歳)
「お父さん、あれ何?桜の木が光ってるよ」
洋介が見た瞬間、光が広がり目の前が真っ白になったのです。
そして、ロナウドとバンビの声がしたのである。
ロナウド
「洋介!お父さんと遊んだかい?」
バンビ
「私たちは妖精になったのよ。でも、私たちの今の力では、お父さんの病気は治せなかったの。ごめんなさい。だから、もう一度お父さんと遊びたい洋介の夢を叶えてあげたかったの」
ロナウド
「洋介、私とバンビは、何度もお父さんの病気を治そうとした。でもお父さんの意識は戻らなかったんだ」
洋介
「ロナウド、バンビ、ありが……と…う!……」
そう言うと洋介は気が遠くなっていった。
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