【短編】 洋介と仲間たち
洋介
「お父さんとサッカーやったよ(涙)。すごーくうれしかった。また、遊ぼう!だから、死んじゃいやだ!死なないで!!」
その時……
停止した心音が……
再び動いたのです。
窓の外は、青く澄んだ秋空が広がっています。
そこに、妖精になる前のロナウドとバンビの姿が雲になって現れたのです。
「お父さん意識が戻って、本当によかったね」
「いっしょに旅をして楽しかったよ」
と言っているかのように、
雲の形を変え空を舞っていました。
―おしまい―