１日だけの恋~10月25日夜完結~

「簡単なことだよ。とりあえず詳細はあとで教える。あと君の連絡先教えておいてもらえるかな」

ここまで話が進展するとは思わなかった。嬉しい誤算だ。

「あ……えっと……はい、わかりました。スマホの電話番号でよろしいですか？」

思ったより簡単に男と繋がれた。

考えていたのと違い、かなりの遊び人なのかもしれない。女性には誰彼構わず連絡先を聞くような人なのだろうか。

「ああ、とりあえずそれでいいよ。番号は？」

男は、私の言う番号をスマホに直接入力した。

入力しおわりスマホをテーブルに置いた男に
「あの……ありがとうございます。無理を聞いて頂いて」
きちんとお礼を言う。

「いや……人助けは、割と趣味なんで」
ニコッと男に微笑まれ、ホッと胸をなでおろした。

「ありがとうございます。助かりました」

「じゃあ、あとここにあと10分ほどいて……それから一緒に出ましょうか」
再びカップに手をかける男。