いいね★ネットワーク
【 第一話: 知らない『いいね』 】
私は、ある小説投稿サイトで小説を書いている。
いつも学校の行き帰りの電車の中や、電車の乗り継ぎの時間を利用して、スマホで『いいね』をしたり、読んでくれた人へのお礼のコメントなどをしている。
そんなある日、とある駅のホームで、いつも通り電車の乗り継ぎを待ちながら、スマホで『いいね』をしていると、向かいのホームから、何やら自分に向けられている視線を感じた。
私がスマホから顔を上げると、ある男の人が向かいのホームから、私をジーッと見ているような気がした。
私は、その男の人が何故私を見ているのか、始めは分からなかった。
何か、私ではなくて、違う誰かを見ているのかなとも思って、またスマホ画面に目を落とした。
すると、私が見ていた小説サイトで、私にこんなコメントが届いた。
『今、どこでコメントしてますか?』
「(えっ? 何か変なコメントが来た……)」
私は、そのコメントに対して、素直にこう返した。
『今、学校へ行く途中で、駅のホームからコメントしています(^-^;』
すると、またすぐに、こんなコメントが返ってきた。
『ひょっとして、今、XX駅にいませんか?』
「(えっ? 何で分かったの……?)」
私は、そのコメントに対しても、素直にこう返した。
『はい。そうです。どうして分かったんですか? (^-^;』
『やっぱり♪ 今、向かいのホームからコメントしてます』
「(えっ? うそ?)」
私がスマホから顔を上げて、向かいのホームを見ると、さっき私をジーッと見ていた男の人がニコッと笑って手を振った。
「(えっ? まさか? 何で私がここにいることが分かったの?)」
『僕、あなたの書く「胸キュンラブストーリー」が大好きでいつも読んでいます』
『ありがとうございます。m(__)m ところで、何故私だと分かったんですか?』
『あなたのプロフィール写真で分かりました』
『私のプロフィール写真は、下を向いて目を瞑っているのに、よく分かりましたね(^-^;』
『いつも向かいのホームでスマホを見ている顔が、その写真と同じ感じだったのと、いいねのタイミングとかが一緒だったので、もしかしてって思ったんです』
『そうですか(^-^;』
『ところで、今連載している小説は、次何時に更新しますか?』
『今日の夜22時くらいになると思います。多分……(^-^;』
『そうですか。その時間にまた読ませて頂きます。執筆、頑張って下さい(^o^)/』
ふと、スマホから顔を上げてみると、その男の人は、向かいの電車に乗り込んで、電車の窓際で私に手を振った。
思わず、私も、その人に胸の前で小さく手を振っていた。
私は、ある小説投稿サイトで小説を書いている。
いつも学校の行き帰りの電車の中や、電車の乗り継ぎの時間を利用して、スマホで『いいね』をしたり、読んでくれた人へのお礼のコメントなどをしている。
そんなある日、とある駅のホームで、いつも通り電車の乗り継ぎを待ちながら、スマホで『いいね』をしていると、向かいのホームから、何やら自分に向けられている視線を感じた。
私がスマホから顔を上げると、ある男の人が向かいのホームから、私をジーッと見ているような気がした。
私は、その男の人が何故私を見ているのか、始めは分からなかった。
何か、私ではなくて、違う誰かを見ているのかなとも思って、またスマホ画面に目を落とした。
すると、私が見ていた小説サイトで、私にこんなコメントが届いた。
『今、どこでコメントしてますか?』
「(えっ? 何か変なコメントが来た……)」
私は、そのコメントに対して、素直にこう返した。
『今、学校へ行く途中で、駅のホームからコメントしています(^-^;』
すると、またすぐに、こんなコメントが返ってきた。
『ひょっとして、今、XX駅にいませんか?』
「(えっ? 何で分かったの……?)」
私は、そのコメントに対しても、素直にこう返した。
『はい。そうです。どうして分かったんですか? (^-^;』
『やっぱり♪ 今、向かいのホームからコメントしてます』
「(えっ? うそ?)」
私がスマホから顔を上げて、向かいのホームを見ると、さっき私をジーッと見ていた男の人がニコッと笑って手を振った。
「(えっ? まさか? 何で私がここにいることが分かったの?)」
『僕、あなたの書く「胸キュンラブストーリー」が大好きでいつも読んでいます』
『ありがとうございます。m(__)m ところで、何故私だと分かったんですか?』
『あなたのプロフィール写真で分かりました』
『私のプロフィール写真は、下を向いて目を瞑っているのに、よく分かりましたね(^-^;』
『いつも向かいのホームでスマホを見ている顔が、その写真と同じ感じだったのと、いいねのタイミングとかが一緒だったので、もしかしてって思ったんです』
『そうですか(^-^;』
『ところで、今連載している小説は、次何時に更新しますか?』
『今日の夜22時くらいになると思います。多分……(^-^;』
『そうですか。その時間にまた読ませて頂きます。執筆、頑張って下さい(^o^)/』
ふと、スマホから顔を上げてみると、その男の人は、向かいの電車に乗り込んで、電車の窓際で私に手を振った。
思わず、私も、その人に胸の前で小さく手を振っていた。