誰よりも愛しい～孤高の御曹司と貧乏な美女～

だんだんと霞が消えていきやっとみれたと思った顔は、とても綺麗で、一瞬人間なのか？と思うしずかであった。

「やっとあなたの顔を見ることができました。本当にご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。さぁ、お座りください。」

しずかは、悟を椅子に座らせ、皆と一緒にご飯を食べた。心なしか悟の頬が少し赤く見える。

「あんたさ、阿木野さんっていうんだろ？阿木野ってホテルとかレストランとか手広くやってるすごいところだろ？ねぇちゃん、大物に助けてもらったね」

みちるはしずかと悟を交互にみながら言った。
その事に驚くしずか。

「阿木野さんってやっぱりあの阿木野さんだったんですね、きっとお忙しいのに助けていただきありがとうございます。」