軌跡のFile100
File001. 春の屋上
三歳のとき保育園で出会って、高校生までずっと同じ学校だった
思えば一番最初の友達と15年も一緒に過ごしたんだね
授業、部活、塾、忙しない日々の中で溜まる小さなゴタゴタの全て
君と一緒に帰る、それだけで「今」の1ページなんだって愛せる気がした
これって錯覚なのでしょうか
それとも自惚れなのでしょうか
息を切らして階段を駆け上がり
遠くを眺めた君は逆光の中振り向いて
なんて一年前は当たり前だった
この景色が見れるのは昨日が最後かもしれなかったのに
君は居なかったね
小説みたいな青春もなく過ぎた18年とちょっとの人生だけど
屋上から沈みかける夕日を見ているとふと思う
たとえ世界の外れの孤島でもこの沈む夕日を見ていたい
その時には君が横に居てくれたら幸せだろうな
なんて
心にも春が訪れたような不思議な感覚
屋上にも桜の花びらが一枚届いた
この春で一緒に過ごした日々は途絶える
でもこの希望だけが明日へと導いてくれる
余計な妄想をしすぎたね
15年間ありがとう
卒業おめでとう
そして
これからもどうぞ宜しく
思えば一番最初の友達と15年も一緒に過ごしたんだね
授業、部活、塾、忙しない日々の中で溜まる小さなゴタゴタの全て
君と一緒に帰る、それだけで「今」の1ページなんだって愛せる気がした
これって錯覚なのでしょうか
それとも自惚れなのでしょうか
息を切らして階段を駆け上がり
遠くを眺めた君は逆光の中振り向いて
なんて一年前は当たり前だった
この景色が見れるのは昨日が最後かもしれなかったのに
君は居なかったね
小説みたいな青春もなく過ぎた18年とちょっとの人生だけど
屋上から沈みかける夕日を見ているとふと思う
たとえ世界の外れの孤島でもこの沈む夕日を見ていたい
その時には君が横に居てくれたら幸せだろうな
なんて
心にも春が訪れたような不思議な感覚
屋上にも桜の花びらが一枚届いた
この春で一緒に過ごした日々は途絶える
でもこの希望だけが明日へと導いてくれる
余計な妄想をしすぎたね
15年間ありがとう
卒業おめでとう
そして
これからもどうぞ宜しく
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