私は叶うはずのない組長に恋をしました

有紗「大樹パパは入学式来れないよね?…」


大樹パパ「ごめんな、」


有紗「わかってる、ただ聞いてみただけだから」


奏「親父任せろ有紗の写真を撮ってきてやる、門に入るところから終わるまで全部」


有紗「お兄ちゃん、それやったら周りから怪しまれるよ、」


奏「俺は外ではクールだから大丈夫だ!」


大樹パパ、有紗(あ、こいつバカだ)


大樹パパ「まあ、有紗が楽しみの入学式なら俺は写真じゃなくても、話だけでいいから」


有紗「うん……」


大樹パパ「けど、俺たちは外では他人だ、2人とも学校の時でもそれは忘れるな」


奏「うん」

有紗「わかってる」


そう……これが私達家族……一般の家族とはかなり違う、けれどそれでいい


大樹パパ「お前ら一緒登校するつもりか?」


奏「いや、俺が先に出る」


有紗「その後ちょっとしてから私も出るつもり」


大樹パパ「そうか、俺は仕事があるからもう行くよ、入学式楽しんでこいよ」


有紗「うん、お父さんもね会社でヘマしないようにね笑」



大樹パパ「……」



有紗「どうかした?」


大樹「もうパパも卒業なんだと思ってな笑……」


有紗「当たり前、私高校生になるもの、色々大人にならなきゃ」


大樹「ああ……俺も今度なんの仕事してるか教えるよ」



有紗「うん笑」


大樹パパ……いやお父さんはなんの仕事をしてるのかは、私には教えてくれない、兄は知っていて小さい頃はよくハブてていた。けれど今はどうしてか聞きたくない……知るのが少し怖いのかもしれない


奏「親父俺も一緒に出るは、親父右だろ?俺左だから」


大樹「おお確かにそうだったな笑」


有紗「それじゃあ私家の鍵掛けとくから何かあったら連絡して、」


2人「「ああ、行ってきます」」


有紗「行ってらっしゃい」


そして私も少しして家から出た、人がいないことを確認して



有紗「はぁ〜緊張すな〜友達出来るかな〜」


そんな事を考えて歩いていると早く着いてしまった!


先生「おはよう、入学おめでとう、ほら花胸に着けて中に入れよ」


この先生すごい……フレンドリーだ笑


有紗「もう体育館に入ってもいいんですか?」


先生「いいよ、この学校自由だから厳しい時は厳しいけどな」


有紗「へ、へぇ〜」


何人かの新入生も入っていたので私もその人達に続いて入っていった。上級生達は私達新入生をジロジロ見ていて恥ずかしかった


有紗「……」



ピロン


有紗「……お兄ちゃん?」


【右みろ右、見たら笑え】


有紗「何この小学生みたいな文章」


右を見ると兄がこっそりとスマホを向けていた


よくあれでバレないな……逆に不思議なんだけど


カシャッカシャカシャ!!


いやどんだけとんの?!



?「お前何とってんの?可愛い子でもいたのか?」


奏「いや、間違えてカメラになってた」


そんな偶然あるか!

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