オネエ社長に溺愛されています
「だって…花音と結婚したんですよね⁇
赤ちゃんも産まれるし」

先輩は笑い出した

「子どもが産まれる⁇」

先輩はさらに大声で笑う

「もう産まれたんですよね⁇」

先輩の顔が険しくなった

「産まれてないよ」

「どうして⁇」

妊娠したから結婚したはず
流産したのかな⁇
突然先輩は

「胡桃〜俺を許してくれ
魔が刺したんだ〜
俺にはお前が必要だってわかったんだ」

急に何を言い出すかと思ったら

「今更言われても…」

「社長と付き合ってるんだろう⁇」

「うん」

先輩は顔色一つ変えずに

「胡桃…言ってくれたよね⁇
大学時代から好きだったって
あの会社に入ったのも俺がいるからだって」

「言いましたけど…あの時は…
もう私の心には先輩はいません
私の心は社長にあります」

全く表情を崩さない先輩が怖いと感じた










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