オネエ社長に溺愛されています
迎えた月曜日

さすがに頂いたスーツは着るのが怖くて
別にスーツを1着買った

早速秘書として出勤

エレベーターに乗り最上階へ

緊張する〜
なんだか人も増えてきた
どんどん奥へ追いやられる
そして途中でそれぞれ降りていく
最上階に着く頃には私一人
まあ最上階に行く人なんていないよね〜

エレベーターを降りると
そこには
絶世の美女とイケメンが立っていた

ヤバっ!遅刻⁇
なんでエレベーターの前にいるの⁇

「社長…おはようございます
遅くなり申し訳ありません」

遅刻したのかと思い謝ると
腕を組んで怖い顔を私に向けていた

「そんな事どうでもいいわ
桐谷!昨日伝えなかったの⁇
エレベーターの件」

「いいえ…お伝えしました」

エレベーターの件⁇
あ〜すっかり忘れてた〜
私達は"役員専用エレベーターを使う"って
言われた気がする
一般のエレベーターに乗ってしまった

たぶん無意識に気が引けるから
一般のエレベーターに乗ったと自分で分析した

「胡桃〜なぜこっちに乗らなかったの⁇
それと昨日スーツを送ったはずだけど。
なぜ着ないの⁇」

「申し訳ありません
ちょっとどちらも気がひけて…」

何も言えない

「明日からこっちのエレベーターを使って!
それで服も送った物を着て頂戴」

「でも…」

「でもじゃない!わかったわね!」

「はい…」

社長はそのまま社長室に行った

そんなにムキになる事⁇

いいじゃん。一般でも〜
スーツも奮発したのに全否定⁇
私にとっては高い買い物だったのに…

そう言ってやりたい
でも…言えない

桐谷さんと二人秘書室に向かった









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