オネエ社長に溺愛されています
「なあに⁇嫌なの⁇」

「いえ…」

「だって胡桃が"秘書がいい"って言ったでしょ」

確かに言いました

「仕事はたくさんあるから」

社長はあれこれ書類を出して
一つ一つ説明をしてくれた

たくさんありすぎてキャパオーバー
社長一人でこんなにやってたの⁇

「とりあえずこれだけはしておいてね
私は出かけてくるから
ちなみに桐谷も出るから」

え〜桐谷さんもいないの〜⁇

「わからない事があったらどうしたら⁇」

不安になってきた
入社2日目にして一人放置⁇

「これは置いといて」

社長は半分書類を避けた

「出来るものからやったらいいから
無理しないでね
きちんと休憩するのよ」

"無理しないでね"って
こんなに書類を出してきて…
まあ半分にしてくれたけど…

「はい…」

まるで母親に留守番を頼まれた気分

ノックの音

「失礼します」

桐谷さんが入ってきた

「社長お時間です」

「わかったわ
じゃあ胡桃〜行ってくるわね」

「行ってらっしゃいませ」

頭を下げた

二人をドアまで送った

社長は突然振り向き

「胡桃〜スマホ貸して」

いきなりで驚いた

「はあ⁇ひ…秘書室にあります」

「取ってきて」

はあ⁇なんでスマホ⁇
そう思いながら社長室を出て秘書室へ

鞄の中からスマホを出して
社長室に行こうとすると
すでに社長がついてきていた

社長にスマホを渡すと
勢いよく指を動かしている

「はい♡」

スマホを渡された

「何かあったら連絡して
私の連絡先入れてあるから」

私の連絡先⁇
桐谷さんの連絡先はないのでしょうか⁇
そんな事聞けない

「はい…」

「じゃあね」

エレベーターまで見送った










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