オネエ社長に溺愛されています
朝。エントランスで

「胡桃!」

後ろを向くと花音だった

「おはよう花音」

「おはよう
胡桃⁇昨夜細谷さんと一緒だった⁇」

見られてた〜
昨日は久しぶりに夜食事に行ったんだ

「うん
食事に行っただけ」

嘘は言ってない

「前さあ細谷さんとは
"付き合ってない"って言ったよね⁇」

どうしよう…

あえて公表しなくてもいいんじゃないかって
時期が来たら公表しようって言われている
先輩は私がまだ1年目だから
気を遣ってくれていたのだ

「う…うん」

ここで勝手に付き合ってるって言われない
せっかく先輩が気を遣ってくれているのに

「じゃあ協力して」

ニコッと笑う花音

「何を⁇」

嫌な予感がする

「決まってるじゃない
細谷さんの事
今日帰りに相談しよう
また…連絡するね」

そう言って花音は行ってしまった









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