オネエ社長に溺愛されています
先輩にメールを送る勇気もなかった

会社のエントランスに入ると
目の前に手を繋いで歩いている
先輩と花音がいた

衝撃が走った

周りの人から

「二人付き合ってたの⁇」

「お似合いね〜」

そう言われて嬉しそうな花音が見えた

泣きそうだった

先輩は花音を選んだんだ

二人が気がつかないと思って他の社員に
紛れ横を通り抜けようとしたが…

「胡桃〜」

花音が呼んだ

振り向くと先輩と目が合ったが
すぐに逸らされた

「胡桃〜ありがとう
胡桃のおかげ
ねっ。郁人」

呼び捨て⁇

「あ〜」

「ごめん
花音…急いでるから」

急いで専用エレベーターに乗った

こういう時専用エレベーターで
よかったって思った

涙が溢れてくる

私達終わったんだ〜

社長の言う通り
花音になびいたよ















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