人間を好きになった、魔王の娘
「馬鹿ねー。これからに決まってんでしょ?」
え?
「明日は、悠翔の好みの服を買いに行って来るんだから」
「なるほど。あたしたちも付いていこうか?」
「来なくても大丈夫よ。パパを連れて行くから」
「分かった」
絶対ついてくる気だ。
「さ、ご飯にしましょ」
そう言って中に入っていったおば様たち
「奈未ちゃん。いらっしゃい。今日は奈未ちゃんが来た記念のご飯なんだから」
でも・・・
この雰囲気を壊してまで入っていいのだろうか?
「いいのよ。もう、奈未ちゃんはあたしの娘でもあるんだから」
娘・・・
背中を押されながら入ったリビングには豪華な食事がテーブルに並んでて
「で?肝心の悠翔は・・・?」
「隣にでもいるんじゃない?」
え?
「どう来るのかしら」
何が・・・?
「さ、ほっといて食べましょ」