人間を好きになった、魔王の娘
「ムカツク」
え?
ムカツクって何・・・?
「俺の婚約者だって言う割に、違う男もいたわけ?」
「そ、それは・・・ぜ・・・」
「他の男の名前なんて聞きたくないんだけど」
そう言うと、無理やりキスをしてきた悠翔君
「ん・・・んぅぅ・・・っ」
唇を話したと思ったら、まだ怒っているようで
「はる、と君」
「あいつ等は呼び捨てで、俺は君付けなんだ?」
うぅ・・・
「奈未」
!?
「俺の名前呼んで」
「悠翔、君?」
「君いらない」
「ふぇ!?」
「呼んでみな?」
「はる、と?」
「何で疑問形なんだよ」
何でと言われても
「はると」
「もう1回」
「悠翔」
「もう、”魔界”に帰ろうなんて思うなよ?
お前の居場所は、俺のいる場所だ」
悠翔の、いる場所があたしの居場所・・・
「で?何で帰ろうとしたわけ?」
うぅ・・・