人間を好きになった、魔王の娘
「ところで悠翔は?」
「出かけてくるって」
「出かけて行ったのね」
「はい」
「なら、家へいらっしゃい」
え?
「食事にしましょ。それにお風呂も入った方がいいわ」
そっか。そうだよね・・・
あの世界でお母様が教えてくれたことは
こっちの世界での生活リズムなのかもしれない
「でも・・・」
「いいのよ。旦那だって、反対なんてしないわ」
おじ様・・・?
「それに、明日は奈未ちゃんの物をそろえに行かなくちゃ」
「そ、そんなっ悪いですっ」
「いいのよ」
だってっ
「奈未ちゃんの洋服くらい選ばせてよ。
悠翔の好きな好みの服くらい分かってるんだから」
はい?
「それを悠翔に見せて付けてやりましょ?」
「いいんですか?」
「もちろん」
「ありがとうございます」
なんか、すごく楽しんでそうだけど
どうせ、あたしになんて見向きなんてしてくれないんだろうけど・・・