俺様めちゃモテイケメンが一人にはまったら。
高校時代
美月side1
大きな学校行事も全て終わり本格的に受験勉強に本腰を入れ始めた10月頭の日曜日、新しい参考書を買うと言い訳のような理由を付けて久々に親友の朝倉七菜と街中で半日遊んでいた。
「美月―。ちょっと塾に問題取りに行ってくるから待ってて。」
「わかったー。あの辺で待ってるよ。」
七菜が予備校に注文していた問題集を取りに行っている間、私はビルの端でスマホを触って待っていた。
何だかざわついてるなと目線を上げると、車道を挟んだ向かいの歩道を数人が駆けている。
男の人?子?が先頭でその後を4人ほどの女の子が追っている。
アイドルでもいたのか?まさかね。
都内とかじゃあるまいし、こんな普通の中核都市の街中にいるわけないか。そう思いもう一度スマホを触っていると自分の体がフワッと浮いた。
何?と思った瞬間、『ごめん、ちょっと助けて。』と言いながら私が腰を掛けていた柵にその人は座り、ジャケットを脱ぎ捨て、私の腰を抱き寄せ首筋に顔を埋めた。
「祐世くんどこー?あーあ、見失っちゃった。」
「せっかく休日に会えたのにー。」
すぐ横を女の子達が通り過ぎて行った。
あっ、この人向こうの歩道を走ってた人だ。
「行った?」
顔を埋められたまま急に声をかけられ驚き体がビクッとなる。
『驚きすぎ』と未だ私に抱きつきクツクツと笑うこの人は何者?
これって私が今叫び声を出してもいいやつじゃない?
まあ注目を浴びるの恥ずかしいから出さないけど。
「さっきの女の子達ですか?その子達なら行きましたよ。戻って来るかは知りませんけど。」
そう伝えるとやっと顔を上げたその人は満面の笑みで『ありがとう』と言った。
なるほど、この笑顔で女性を虜にしてるのか。
「あの、もういいですよね?離してもらえません?」
「うーん、イヤかな?」
はっ?『イヤかな』って、何!と思った瞬間、頭の後ろに片手がまわり引き寄せられたと思ったらキスをされていた。
「美月―。ちょっと塾に問題取りに行ってくるから待ってて。」
「わかったー。あの辺で待ってるよ。」
七菜が予備校に注文していた問題集を取りに行っている間、私はビルの端でスマホを触って待っていた。
何だかざわついてるなと目線を上げると、車道を挟んだ向かいの歩道を数人が駆けている。
男の人?子?が先頭でその後を4人ほどの女の子が追っている。
アイドルでもいたのか?まさかね。
都内とかじゃあるまいし、こんな普通の中核都市の街中にいるわけないか。そう思いもう一度スマホを触っていると自分の体がフワッと浮いた。
何?と思った瞬間、『ごめん、ちょっと助けて。』と言いながら私が腰を掛けていた柵にその人は座り、ジャケットを脱ぎ捨て、私の腰を抱き寄せ首筋に顔を埋めた。
「祐世くんどこー?あーあ、見失っちゃった。」
「せっかく休日に会えたのにー。」
すぐ横を女の子達が通り過ぎて行った。
あっ、この人向こうの歩道を走ってた人だ。
「行った?」
顔を埋められたまま急に声をかけられ驚き体がビクッとなる。
『驚きすぎ』と未だ私に抱きつきクツクツと笑うこの人は何者?
これって私が今叫び声を出してもいいやつじゃない?
まあ注目を浴びるの恥ずかしいから出さないけど。
「さっきの女の子達ですか?その子達なら行きましたよ。戻って来るかは知りませんけど。」
そう伝えるとやっと顔を上げたその人は満面の笑みで『ありがとう』と言った。
なるほど、この笑顔で女性を虜にしてるのか。
「あの、もういいですよね?離してもらえません?」
「うーん、イヤかな?」
はっ?『イヤかな』って、何!と思った瞬間、頭の後ろに片手がまわり引き寄せられたと思ったらキスをされていた。