俺様めちゃモテイケメンが一人にはまったら。
翌日、ランチを美那に誘われ食堂に行った。


「ねえ、仁見さん昨日すごかったって？」

「えっ、なんで美那が知ってるの？」

「私だけじゃなくて社内でその話もちきりよ？」


仁見さんがやらかしたのは昨日なのに、たった一日でそんなに噂が広まるとは。


「花桜相手に言いたい放題で父親の名前まで出したんだって？」

「えっ、あー、うん。」

「あのお嬢さん何考えてるんだろうね。自分の家がそんなにご立派だと思ってるの凄いよね。アルクが花桜さんに行けるのって、ずっと前から取引がある有知からの紹介だからなのに。うちがムリ言って直前予約を受けてもらえるのは特別な得意先だからだってわからないかなー。」

「ねえ、前から思ってたんだけど美那の情報源ってどこ？いろいろとよく知ってるよね。」


本当に美那は人一倍情報が早い。しかも八割、いや九割はあっている。
でも今回の仁見さんの事に関しては美那の言う通り本社社員のほとんどが知っているようだった。

そして仁見さんは移動こそされなかったが営一メンバーからの仕事を任される事も今まで以上に無くなり、相変わらず祐世に仕事伺いに行くか宇留島さんから簡単なお手伝いを頼まれる他は毎日何をするでもなくデスクに座っているだけとなった。

私ならそんな状態耐えれないな・・・。






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