俺様めちゃモテイケメンが一人にはまったら。
十時ごろ、お風呂から上がり髪の毛を乾かしていると七菜から電話がかかってきた。
「七菜?」
「うん。あのね放課後、大翔が神崎と話をしたらしいんだけど美月の家を知らないか聞いてきたんだって。」
「えっ?」
「もちろん、教えてないよ。でもね大翔が神崎と学校じゃない何処かで一回会って話した方がいいんじゃないかって言うの。」
「・・・。二人で?」
「美月が不安なら私と大翔も同席する。それと今日のお昼の事もあるし、会いたいなら学校で美月にかまうなって言ったら『わかった』って言ってたらしいから、騒ぎも直ぐに落ち着くと思う。」
「それなら・・・。」
「わかった。大翔に伝えるね。美月は土日空いてる?」
学校で教室に来られるより全然いい。
それから一時間後に七菜から
【来週の土曜の午後二時に大翔の家で会う事になったから。家の方が外で誰かに見られることも無いし。】
とメッセージが入った。
約束通り翌日から神崎祐世は私に声をかけて来なかった。
おかげで三日ほどは注目を浴びたが、それも彼が関わりを持たないとわかると、みんな私に関心を無くしたのか静かな日常が戻ってきた。