俺様めちゃモテイケメンが一人にはまったら。
美月side32
「もしもし、お母さん?美月。」
「あら、珍しいわね。あなたから電話かけてくるなんて。」
年末年始の休暇まで十日、月曜日の夜家に帰って食事を済ませ実家に電話を入れた。
「美月は何日に帰って来るの?」
「うーん、二十八日が仕事納めだけど家の掃除とかして帰りたいし三十一日からかなー。」
「わかったわ。二日?三日?いつまでいるの?」
「三日かな?・・・、あのね、それでね、今日電話したのは・・・。」
親に結婚の事を伝えるのってこんなに言いにくいものだったのか。
「正月休み、帰ってる間にお父さんとお母さんに会ってほしいの。祐世と。」
「へっ?あなたまさか!子供出来たんじゃないでしょうね!」
へっ?ってこっちが『へっ?』って感じである。
会って欲しい = 結婚 = できちゃった になぜなる。
子供?ってなる前に結婚するの?と普通は聞かないだろうか。
「違う、違う。直ぐに結婚って事じゃないけど、祐世が社会人にもなったし一度ちゃんとご両親に挨拶がしたいって。まあ、プロポーズはされたけど。この前・・・。」
「もー、ビックリするじゃない。いいわよ、お父さんにも伝えとくわね。うーん、じゃあ二日なんてどうかしら。でも会った事はないけど、ちゃんとお付き合いも認めてるのにね。」
「うん。ちょっと色々あってね。また帰った時に詳しく話すけど、親にも認めてもらって堂々と婚約者だって言えるようになりたいんだって。」
「うーん、お母さんにはよく分からない事情がありそうね。二人の気持ちが同じならお母さんは賛成よ。」
「ありがと。」