俺様めちゃモテイケメンが一人にはまったら。
「ごめん、寝てた?」
「ううん、まだ起きてたよ。なんかあった?・・・もしかして反対された?」
ものすごく心配そうな声をしている美月。
あー、やっぱり明日にした方がよかったか。
「いや。反対はされてない。ただ美月に会う前に確認したい事があるあら今週末帰ってきて説明しなさいって言われて。」
美月からの反応がない。
去年もクリスマス一緒にいれなかった、二年連続ってやっぱり怒る?いや愛想をつかされる?
「あの、美月?」
恐る恐る声をかけた。
あー、電話で顔、表情が見れないから起こってるのか拗ねてるのか感情が読み取れなくてもどかしい。
「あっ、ごめん。私も実家に帰ろうかな?」
えっ、実家に帰る?
やっぱり愛想をつかされた?『私、実家に帰らせて頂きます!』的な?
「私もさ、帰った時に説明するって言ってあるけど、少しでも先に説明しておいた方がいいと思うの。それにクリスマスなのに、こっちで一人帰りを待つより一緒に帰った方が移動中だけでも一緒にいれるでしょ?お昼くらいは一緒に食べれるだろうし。」
くーっ!なんて可愛い事言ってくれるんだ!
どこか泊りの予約、今からでも入れれるところないか探してみよう。
夕方までに話を終わらせて二年ぶりのイブの夜を美月と二人で過ごすぞ!
美月との電話を切った後パソコンを立ち上げ宿泊できる宿を探しまくった。
土曜と言う事もあって何処も予約不可。それでも諦めず夜中の三時まで検索し続け一件やっと見つけた。家と実家のちょうど中間地点のちょっと山の中にある旅館のスイートルーム。
レンタカーを利用して約一時間半か。
夕食を七時からにしてもらったら・・・、実家を五時過ぎに出たら間に合うか。
美月の了解も得ていないがポチッと予約を完了した。
そして美月に【土曜の夜、宿を予約したから実家への説明が終わったら夕方から行こう。】とメッセージを送った。
朝メッセージに気づいたらびっくりするだろうな。
翌朝七時前、メッセージを見て美月が電話をかけてきた。
あー、朝一番、美月の声で起こされるって気分がいいな。
気分よく出勤した俺は年内残り二回のパーティーや会合は欠席する事を天に伝えた。