俺様めちゃモテイケメンが一人にはまったら。

祐世side33

週末は仕事が入らないようにその週は忙しく動き回っていた。
時々視界に入る美月は今までの中で一番生き生きと楽しそうだった。
その理由が自分であると思うと気分が良かった。

何とか仕事を残す事無く無事に週末を迎えた。
途中、社長からパーティーへ欠席する事を咎められたが実際に年末で忙しいと理由は何とでもつき、また倉橋さんも助けてくれたため何とか断り続けることが出来た。



朝八時に美月と駅で待ち合わせをし、レンタカーを借りに行った。
手続きを済ませ車を走らせる。

途中二か所のＳＡに寄りのんびりと休憩をしながら美月を家の近くまで送り実家に着いたのが十二時半ごろだった。『ただいま。』家に入れば両親と兄がちょうど昼食を食べていた。


「おかえり。お昼はいらないのよね？」

「ああ。ちょっと早めだったけど美月と食べてきた。それより兄貴まで？」

「そりゃな、叔父さんがらみなんだろ？俺も知っておいた方がよさそうだし。って言うか、親父たちに噂を報告したの俺だし。」


普段はずっとこっちにいる兄貴までもが噂を知っていたことに驚きを隠せなかった。


「五時には帰るのよね。早く話をしたいでしょうけどちょっと待っててね。ご飯食べちゃうから。」


みんなの食事も終わりやっと話が始まった。
俺の話の前に兄が聞いてきた噂について聞かされる事になった。

兄は二週間ほど前に仕事で東京に来ていたらしい。そしてその相手会社の部長から『おたくの弟さん、アルクフードのお嬢さんと婚約するそうですね。おめでとうございます。』と言われたと言う。

普段から心やすい間柄の人物であった為、その場で兄は何も聞いて無いし弟には昔から付き合っている人がいるので間違いじゃないかと伝えたとか。


「はあ、そんなとこまで勝手に話を広めてるのかよ。」


自分が想像していたよりも広がっているのか・・・。





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