俺様めちゃモテイケメンが一人にはまったら。
翌日。
今日の顔合わせが終わって明日になれば美月と念願の夫婦になれる。
両家の親兄弟での顔合わせ。親父たちは多少緊張してるみたいだな。
美月のお父さんに至っては、本当に娘が結婚してしまうんだと改めて現実を突きつけられているみたいで緊張だけではなく少し寂しそうな感じもする。
そんな二人と打って変わって母親たちは楽しそうだな。この日の予定を決めるために連絡を取り合うようになり、気があったのかメッセージのやり取りだけではなく、たった一週間ほどの間に既に二回も打ち合わせと称したランチをしたのだとか。
食事も進み美月と妹の瑠香ちゃんは姉さんと何だか盛り上がっている様子。
親父たちも兄さんも交えて何の話か分からないが盛り上がってるな。
そしてジーッと視線を感じる・・・。
美月の弟翔琉くんからの視線だ。
「あの、祐世さんは本当に姉ちゃんの事好きなんですよね?幸せにしてくれるんですよね?」
真面目な顔で問いかけられた。
翔琉君は確か俺たちより七歳下だったかな。高校生になったばかりだ。
「俺、今日友達に初詣に誘われてたんですけど姉ちゃんが結婚する事になって、その顔合わせに行かなきゃって断ったんです。」
ん?遊びたかったのにって抗議?
「そしたら友達の中の一人があなたの名前を聞いて知ってるって。中高とめっちゃモテて伝説級の人だよって。来る者拒まず、去る者追わず。お前の姉ちゃん苦労しそうだなって。」
俺の過去・・・、確かに美月に出会うまでの俺はそんな感じだったな。
ムチャクチャ黒歴史じゃん。
「あー、確かに美月に出会うまでは翔琉君が聞いたことで間違いはないかな。でも美月に出会ってからは美月だけだ。君に誓ってもいい。」
『俺に誓われても』とまだ半信半疑なようだ。
「でも大学に行ってから突然姉ちゃん帰って来て部屋に閉じこもってた時があった。」
自分の軽い考えで美月と別れる事になってしまいそうになった、あの生きた心地がしなかった日々。
「あれは、俺の浅はかな思いで確かに美月を悲しませた。でも本当に浮気とかしてないから。」
「去年もずっと姉ちゃん悲しそうだった。帰って来てもいつも通りにしてるつもりだっただろうけど、フッて何か考えてるような。」
「それは俺に勇気と言うか自信がなかったから、俺が逃げてたことで美月を・・・。」
『ほら、既に二回も姉ちゃんの事悲しませてるじゃん。』と。
確かに今回こんなにも急に結婚する事も俺にとっては幸せ以外の何物でもないが美月にとって最良の事と言えるのか。翔琉君に追及されればされるほど自分勝手な幸せなのではないのかと自信が無くなって来る。
「翔琉、祐世を追い詰めるのそれぐらいにしてね。あなたが私の事心配してくれているのは凄くわかった。けどお姉ちゃんも彼とこれから先も一緒にいたいから急な結婚も受け入れたの。ねっ、だからお祝いして?」
姉たちと話をしていた美月がいつの間にか翔琉君の横に来ていた。
美月の言葉を聞き『わかった。でも姉ちゃん悲しませたら絶対に許さないからな。』俺にそう言うと父親たちの方へと行ってしまった。
結局俺は信用はされてないままか・・・。
今日の顔合わせが終わって明日になれば美月と念願の夫婦になれる。
両家の親兄弟での顔合わせ。親父たちは多少緊張してるみたいだな。
美月のお父さんに至っては、本当に娘が結婚してしまうんだと改めて現実を突きつけられているみたいで緊張だけではなく少し寂しそうな感じもする。
そんな二人と打って変わって母親たちは楽しそうだな。この日の予定を決めるために連絡を取り合うようになり、気があったのかメッセージのやり取りだけではなく、たった一週間ほどの間に既に二回も打ち合わせと称したランチをしたのだとか。
食事も進み美月と妹の瑠香ちゃんは姉さんと何だか盛り上がっている様子。
親父たちも兄さんも交えて何の話か分からないが盛り上がってるな。
そしてジーッと視線を感じる・・・。
美月の弟翔琉くんからの視線だ。
「あの、祐世さんは本当に姉ちゃんの事好きなんですよね?幸せにしてくれるんですよね?」
真面目な顔で問いかけられた。
翔琉君は確か俺たちより七歳下だったかな。高校生になったばかりだ。
「俺、今日友達に初詣に誘われてたんですけど姉ちゃんが結婚する事になって、その顔合わせに行かなきゃって断ったんです。」
ん?遊びたかったのにって抗議?
「そしたら友達の中の一人があなたの名前を聞いて知ってるって。中高とめっちゃモテて伝説級の人だよって。来る者拒まず、去る者追わず。お前の姉ちゃん苦労しそうだなって。」
俺の過去・・・、確かに美月に出会うまでの俺はそんな感じだったな。
ムチャクチャ黒歴史じゃん。
「あー、確かに美月に出会うまでは翔琉君が聞いたことで間違いはないかな。でも美月に出会ってからは美月だけだ。君に誓ってもいい。」
『俺に誓われても』とまだ半信半疑なようだ。
「でも大学に行ってから突然姉ちゃん帰って来て部屋に閉じこもってた時があった。」
自分の軽い考えで美月と別れる事になってしまいそうになった、あの生きた心地がしなかった日々。
「あれは、俺の浅はかな思いで確かに美月を悲しませた。でも本当に浮気とかしてないから。」
「去年もずっと姉ちゃん悲しそうだった。帰って来てもいつも通りにしてるつもりだっただろうけど、フッて何か考えてるような。」
「それは俺に勇気と言うか自信がなかったから、俺が逃げてたことで美月を・・・。」
『ほら、既に二回も姉ちゃんの事悲しませてるじゃん。』と。
確かに今回こんなにも急に結婚する事も俺にとっては幸せ以外の何物でもないが美月にとって最良の事と言えるのか。翔琉君に追及されればされるほど自分勝手な幸せなのではないのかと自信が無くなって来る。
「翔琉、祐世を追い詰めるのそれぐらいにしてね。あなたが私の事心配してくれているのは凄くわかった。けどお姉ちゃんも彼とこれから先も一緒にいたいから急な結婚も受け入れたの。ねっ、だからお祝いして?」
姉たちと話をしていた美月がいつの間にか翔琉君の横に来ていた。
美月の言葉を聞き『わかった。でも姉ちゃん悲しませたら絶対に許さないからな。』俺にそう言うと父親たちの方へと行ってしまった。
結局俺は信用はされてないままか・・・。