俺様めちゃモテイケメンが一人にはまったら。
私と祐世は結婚して早くも丸三年が経った。
私の後を引き継ぐ新人がやっと昨年の四月に決まり半年間の引継ぎ兼研修を終え、私は秋から秘書室勤務に変わった。残業が多い営業一課から私が秘書室へ移動できるように人事部長は私達の結婚と同時に動いて下さっていたのだが適任の人材がなかなか見つからず今年度まで伸びてしまった。
春からは学生時代からも含めて五年営業一課で勉強してきた祐世も役員になり営業一課を去る事になっている。
そして秘書室に移動になり時間にも少し余裕がうまれた事が良かったのか昨日私の妊娠が発覚した。いつも通り業務をこなしていると急にめまいがおき気分が悪くなった。
私の顔色が悪い事に気がついた倉橋さんに家に帰され、翌日になっても気分の悪さは治まらず近くの内科の病院へ行くと『生理はちゃんときてますか?』と聞かれた。不順だからわからないと答えると『たぶん妊娠によるつわりだと思いますので産婦人科に行かれた方がいいですね。』と。内科を出たその足で先生に言われた通り産婦人科に行った。
「おめでとうございます。妊娠7週目ですね。心拍もしっかりと確認できますね。」
妊娠・・・、赤ちゃん・・・。
一番に嬉しい気持ちが込み上げてきたが信じられない気持ちも半分。だって入籍後すぐに子供を作るつもりもなかったが、あえて避妊もしていなかった。私が生理不順なのもあってか妊娠する気配はこの三年間全くなかったから。
私が出来にくい体質なのかな、病院に行ってみようかな、なんて思っていたから。
嬉しさでふわふわした気分だからなのか貧血気味でふわふわした感じなのかわからないが何とか家までたどり着いた。
さて祐世にはなんて伝えようかな?そう思った時私のスマホが鳴った。
【着信 祐世】
朝仕事に行く時も過保護なくらい心配して、午前中大事な会議があると言うのに『休んで付いて行く』とダダをこねていたから会議終了後直ぐにかけてきたのだろう。
「だいじょうぶか。」
私が『はい』って言うよりも早く焦る祐世の声。
「大丈夫、さっき病院から帰ってきたところ。」
「そうか。なかなか出ないから。」
えっ、私コール三回で出たけど?まあそれだけ心配してるって事か。
「でっ、どうだった?ただの疲れとかだよな。病気じゃないよな。」
やっぱり祐世も妊娠だとはこれっぽっちも思ってないのね。
「うん、病気じゃない。あのね・・・、赤ちゃんができたみたい。」
「・・・・。」
あれ?無反応?無言になる事、数十秒。
「えーっ!赤ちゃん!」
祐世の叫び声に近い反応が返ってきた。
それと同時になんか祐世の周り騒がしくなってない?
祐世、どこから電話かけてきてんの?
もしかして会議終わって部屋を出てすぐ、廊下じゃないでしょうね・・・。
「祐世、赤ちゃんってなんだ?」
あっ、これ社長の声。私の予想はビンゴだったか・・・。
私の後を引き継ぐ新人がやっと昨年の四月に決まり半年間の引継ぎ兼研修を終え、私は秋から秘書室勤務に変わった。残業が多い営業一課から私が秘書室へ移動できるように人事部長は私達の結婚と同時に動いて下さっていたのだが適任の人材がなかなか見つからず今年度まで伸びてしまった。
春からは学生時代からも含めて五年営業一課で勉強してきた祐世も役員になり営業一課を去る事になっている。
そして秘書室に移動になり時間にも少し余裕がうまれた事が良かったのか昨日私の妊娠が発覚した。いつも通り業務をこなしていると急にめまいがおき気分が悪くなった。
私の顔色が悪い事に気がついた倉橋さんに家に帰され、翌日になっても気分の悪さは治まらず近くの内科の病院へ行くと『生理はちゃんときてますか?』と聞かれた。不順だからわからないと答えると『たぶん妊娠によるつわりだと思いますので産婦人科に行かれた方がいいですね。』と。内科を出たその足で先生に言われた通り産婦人科に行った。
「おめでとうございます。妊娠7週目ですね。心拍もしっかりと確認できますね。」
妊娠・・・、赤ちゃん・・・。
一番に嬉しい気持ちが込み上げてきたが信じられない気持ちも半分。だって入籍後すぐに子供を作るつもりもなかったが、あえて避妊もしていなかった。私が生理不順なのもあってか妊娠する気配はこの三年間全くなかったから。
私が出来にくい体質なのかな、病院に行ってみようかな、なんて思っていたから。
嬉しさでふわふわした気分だからなのか貧血気味でふわふわした感じなのかわからないが何とか家までたどり着いた。
さて祐世にはなんて伝えようかな?そう思った時私のスマホが鳴った。
【着信 祐世】
朝仕事に行く時も過保護なくらい心配して、午前中大事な会議があると言うのに『休んで付いて行く』とダダをこねていたから会議終了後直ぐにかけてきたのだろう。
「だいじょうぶか。」
私が『はい』って言うよりも早く焦る祐世の声。
「大丈夫、さっき病院から帰ってきたところ。」
「そうか。なかなか出ないから。」
えっ、私コール三回で出たけど?まあそれだけ心配してるって事か。
「でっ、どうだった?ただの疲れとかだよな。病気じゃないよな。」
やっぱり祐世も妊娠だとはこれっぽっちも思ってないのね。
「うん、病気じゃない。あのね・・・、赤ちゃんができたみたい。」
「・・・・。」
あれ?無反応?無言になる事、数十秒。
「えーっ!赤ちゃん!」
祐世の叫び声に近い反応が返ってきた。
それと同時になんか祐世の周り騒がしくなってない?
祐世、どこから電話かけてきてんの?
もしかして会議終わって部屋を出てすぐ、廊下じゃないでしょうね・・・。
「祐世、赤ちゃんってなんだ?」
あっ、これ社長の声。私の予想はビンゴだったか・・・。