俺様めちゃモテイケメンが一人にはまったら。
「私は二十七日から三十一日まで特別講習ある。」
「俺も二十六日から年内はムリだな。」
「俺は予備校辞めたから時間あるよ。」
「「「はーあ!!」」」
神崎君の言葉に三人ともが同じ反応をした。
ビックリだ。
この時期になぜ辞める。
本人曰く、今さら予備校行っても変わり無いから自分のペースで勉強する方がいいと十一月いっぱいで予備校は辞め、週一で知り合いの大学生が家庭教師に来てくれているらしい。
「じゃあ、年内最後、二十五日に勉強会する?」
谷川君の提案は嬉しいがクリスマス・・・、前に七菜が『イベント以外はデートも控える』って言ってたのに。
「みーつき、何悩ましい顔してるの?」
「だってクリスマスだし・・・。」
「美月ちゃん、俺たちの事気にしてくれてる?それなら大丈夫。俺たち二十四日は学校帰りにちゃんとデートするから。」
「あっ、そう言う事。もう、美月、大好き!」
そして二十五日に勉強会をする事になった。
うーん、何か皆に贈り物したいな。
みんなと別れ、家の最寄り駅のショッピングモールに立ち寄った。
アクセサリーを扱う店を覗くとキレイな四つ葉のクローバーとハート型の王冠のチャームがあった。
「それね、俺のオリジナル。六個作ったんだけど残りはその四つだけ。」
谷川君と神崎君、男の子にハートの王冠・・・。
少し悩んだが店主の言葉で、私と七菜にはピンクゴールド、谷川君と神崎君の二人にはシルバーのものを購入した。