俺様めちゃモテイケメンが一人にはまったら。
期末試験も終わり明日から学校は休みに入る。
次に登校するのは二十七日卒業式のリハーサルだ。

荷物もほとんど持ち帰っていたが机、ロッカーに残っているものは無いか確認をして帰ろうとすると神崎君と谷川君、七菜が目の前に現れた。


「これ、美月のだろ?」


差し出された神崎君の掌には盗られて無くなったチャームが・・・。


「これ、どうしたの?」

「テストが始まる前日、廊下でこれを持って話してるやつがいて問い詰めたら美月のだって言ったから取り戻してきた。なんで何も言わなかったんだよ。」

「だって、それ以上の事は何もなかったし、盗られたって証拠もないし。今そんな事で勉強の集中切らしたくなかったから・・・。」

「四人お揃いのお守りだろ?」


神崎君は納得いかないと言う感じだ。


「美月、私達に迷惑かけたくなかったんだよね?下駄箱で美月に会った時元気なかったのコレのせいだよね。何も気づかなくてごめんね。」

「七菜、ありがと。でも本当にそれ以外は何もないの、だから心配しないでね。明日からはもう学校も休みだし」

「そうだな。ほら美月ちゃん、お守りちゃんと付けなおせば?」


神崎君は私がチャームを盗まれたその日のうちに取り戻してくれていた。
でも私の様子を伺ってみたが動揺は見られなかったためテストが終わるまで様子を見ながら見守っていてくれたらしい。


「うん。これで安心して頑張れる。ありがと、みんな。」

その三日後、私と七菜の本命、そして神崎君と谷川君のすべり止めでもあるA大の試験日。
私達四人は学校から一時間半離れた試験会場まで一緒に電車で向かった。
同じ大学を受ける子達もいるから見られてるかもしれないが、もう全く気にならない。



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