俺様めちゃモテイケメンが一人にはまったら。
引っ越し作業が終わった翌日、美月が片づけを手伝いに部屋にやって来た。
やっと会えた美月、たまらず後ろから抱きしめた。


「ねえ、片付けないと今日も箱の山に囲まれて寝る事になるよ?」

「うん、わかってる。でもちょっとだけ。美月は一週間離れてて淋しくなかったの?」


返事を聞く前に唇を塞いだ。俺が満足するまで。


「んっ、満足。これで美月成分注入完了。じゃあ片付けするか。」


彼女を満足するまで味わって元気になった俺とは対照的に座り込んでしまった美月。
『美月もしかして腰砕けてる?』って聞いたら近くにあったクッションが飛んできた。

当たりだったか。

俺で感じてくれた事が嬉しくて、顔を真っ赤にしながら箱を手に取る美月の唇をもう一度塞いだ。


「んっ、・・ダメっ・・、・・・はっ、んっ・・・。」


二人の唾液が混ざり合ういやらしい水音が部屋中に響いた。


「美月、ソファーで休んでて。俺一人で片づけ始めるから。」

「うん・・・。」


腰が砕けて歩けない彼女をソファーまで抱えて連れて行くと、とろーんとした表情で短く返事をする。

んー、美月!なんて可愛いんだ。たまらない!

昼からは二人で片づけをし、何とか全部片付いた。


「はあー、終わったな。アイツらも片付け終わったかなー?」


そう大翔も今日引っ越しだった。


「連絡入れてみる?時間合うようだったら一緒に夕飯でもどう?」

「おっ、いいね。じゃあ電話してみるか。」


電話を入れると、もう少しで片付けも終わると言うので一時間後に駅前で待ち合わせする事になった。そして出かける直前に『美月、これ持ってて』とこの部屋の合鍵を渡した。


「えっ、いいの?」

「もちろん。いつでも来て。美月の手料理も食べたいなー。」

「わかった。今度来るときは何か作るね。」

「それと、もう一つ。俺の事、名前で呼んで?」

「ゆ、ゆう・・せ・い。」


テレながら言う彼女が可愛くて仕方ない。
もう出なきゃいけないのにギュッと抱きしめたまま離せないでいたから待ち合わせにだいぶ遅れて大翔に文句を言われた。

あんなに可愛い美月を目の前にしたらしょうがないでしょ。
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