俺様めちゃモテイケメンが一人にはまったら。
学校が始まり、あっという間に一か月が経った。

ゴールデンウィークはさすがにバイトを始めたばかりだったので休みを言えないのもあるが、途中三日ある平日は授業もあるので実家に帰る事はやめた。
親は帰って来ない事を淋しがっていたが高二になった妹は『友達と遊びに行くから一泊させて』と逆に喜んでいた。休日七日の内三日は休みを祐世と合わせデートもした。


五月も半ばになれば同じ講義を取っている者で仲良くなりグループ的なものも出来だした。私はもちろん七菜と一緒だがその他にほとんどの受講が同じになった三枝由奈、加山紗枝、三浦梓、鮫島栄人、岡本京也、田所浩介の六人を含めた八人でいる事が多くなった。

仲の良いグループの中に男性がいる事に祐世はいい顔をしなかったがそれは私だって言わせてもらえば同じだ。入学して直ぐから祐世は女子に騒がれているらしい。すでに何人かには告白もされているとか。私のように仲の良いグループみたいなものが出来ていてその中には女子も含まれていると言っていた。しかもその中の一人の子はずっと祐世にはりついているとか。

そんな話、私は一切彼から聞かされていない。七菜が谷川君経由で聞いてきたものだ。私の大学での事はよく聞いてくるのに逆に私が質問をするとホントに簡単にしか答えてくれない。

それでも特にもめることも無く付き合いだして一年半、大学二年の八月の終わり・・・。

出かける約束をしていたが三十分待っていても祐世が来ない。電話をしてみるが出ない。

たまに寝坊をすることがある祐世。
昨日は飲み会があると言っていたし寝てるなと思い、いつもの様にコンビニで朝ご飯を買い、家まで迎えに行った。そして私は見てしまった。

私は家に泊まる事を許されないのに、彼の家には友達が何人も泊っていた。

しかも女子の姿まである。


その中の一人を祐世はベッドで抱きしめて寝ていた・・・。






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