俺様めちゃモテイケメンが一人にはまったら。

「朝倉、美月は？」


暫く返事は帰って来なかったが『教えてやって』と大翔がなだめてくれ、やっと口を開いてくれた。


「美月なら大丈夫。安全なところにいるから。」

「そっか。よかった。」

「でも相当ショックだったみたいで、食事をとる事も出来なくて相当弱ってた。言っとくけど、神崎、あんたも食欲なくて弱ってたけど、あんたは自業自得だからね！」

「・・・・」


何も言い返せない。朝倉の言う通りだったから。


「昨日も聞いたけど、何で向井と一緒にベッドに入ってたわけ？」

「ホントにわからない。アイツらが泊まる事になって勝手に雑魚寝し出したから俺は一人でベッドに寝に入ったんだ。」


言い訳にしか聞こえない説明を一通り黙って聞いていた朝倉に言われた。


「でもさあ、彼女の美月でさえ泊った事が無いのに、他の女の子が泊まるってどう言う事？」

「ちょっと待て！美月ちゃんがここに泊った事ないってマジ？」

「昨日だけじゃないよね。何回かあるんでしょ？その女の子泊まらせたこと。」

「いや、でも一人でじゃないぞ？みんなも一緒に・・・。」


そう答える俺を見る二人の目が余りに冷ややかで最後まで答えきれなかった。


「美月も何となく気づいてたみたいよ。たまにキッチンの配置が変えられてたから、そこを使った人が変えたんだろうって。一年前から気がついてたけど聞けなかったって。それに泊めてくれないだけじゃなく、自分に手を出さないのも彼女のためだろうって。彼女じゃない女の人が同じベッドで寝てるなんて嫌だろうから祐世は何もしないんだろうって。」


彼女？俺の彼女は美月だろ？誰だよ、彼女って・・・。


「祐世、七菜の言った事ホントかよ。向井が何回もここにきて彼女面でキッチンに立って、泊った事も。本当ならお前の事、軽蔑するよ。お前、二年前、俺たちに協力を求めたの忘れたのかよ！七菜！もうこいつに美月ちゃん会わせなくていいよ！」


大翔に胸ぐらをつかまれ罵倒されやっと俺の今までの行動が間違いだったって気がついた。
俺はただ友達と食事を家でして泊めただけのつもりだった。
女子がいたとしても俺に好意を持っていても俺が相手にしなければ大丈夫だと思っていた。