俺様めちゃモテイケメンが一人にはまったら。

【遅くにわるい。ちょっと、ややこしい奴が家の前で待つようになって困ってる。早急に家を変わりたいから明日、探しに行ってくる。また親父に世話かけるけど頼むわ。】


実際の理由とはちょっと違うがそこは許してもらおう。

明日はバイトもまだ学校も始まっていない、一日時間があるからこの家の仲介してもらった不動産屋を訪ねることにしよう。


翌日、昼前に不動産屋を訪れ親父に話したのと同じ理由を伝えた。
親父の伝で紹介された所なだけあって、子供の俺だけで訪れても物件を数か所探してくれた。

あまり美月の家から離れたくない。

その中で美月と同じ駅の物件があった。1Kだがバストイレも別だし気に入った。

親父にその場で電話を入れ担当者に代わり了承を得たため早速手続きをし三日後には移り住めるようなった。
今家にある家電や家具も向井が勝手に使っていたと思うと引っ越しで持って行くのも嫌になり、リサイクル業者に引き取ってもらう事にした。

新しい家具家電を新しい家に運び入れ終わったところで美月に連絡を入れた。
メッセージではなく電話を・・・。


「美月?おれ。・・・・」


電話には出てくれたが『うん』としか返事が帰って来ない。

余りの反応の無さに動揺が走るが『会ってちゃんと話がしたい』と伝えると『わかった』と何とか二人で会える事になった。



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