俺様めちゃモテイケメンが一人にはまったら。
『おい、待てって!』とアイツが言ってるけど知らない。

七菜は8組、私は2組。
教室はほぼ端と端だからこれで平穏な日々が・・・送れる?ん?ムリじゃね?

だって私の事を知らなかったアイツだからあの日以降も日常変わらず送れてたけど、谷口君に聞いたら即バレじゃん。

終わった・・・。

いや、あの日の女がいて思わず声をかけただけかもしれない。
私にかまうはずも・・・。


「美月、お前、なんで逃げんだよ。」


み、み、美月!終わった。

私の平穏なJKライフが終わった・・・。

遠くで『おい、美月、聞いてんのか?』って声が聞こえてはいたけど、余りの衝撃に抜け殻になっていた私の頭を通り抜けていくだけ。

机に突っ伏して動けない。






「折原?聞いてるかー。体調悪いのか?保健室行くか?」


いつの間にか授業が始まっていたが相変わらず私の心はここにあらず。

もぬけの殻。


「先生、美月は衝撃的な出来事があったらしく、思考停止中です。」


隣の席の子が先生に説明してる。


「そっか珍しいな、折原でも衝撃受けるんだな。じゃあこのままで授業進めるか。」


いいのかよ!と突っ伏したまま心の中で突っ込んだ。




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