俺様めちゃモテイケメンが一人にはまったら。
『プレゼント、家に置いてあるんだ。』そう言われ彼の家へとむかった。


「美月、この前俺が言った事覚えてる?二十歳の誕生日って・・・。」


今朝の七菜との会話を思い出し一瞬で顔が真っ赤になった。そんな私を見て『良かった。覚えてくれてた』って凄く嬉しそうな顔をする。

ずるい・・・。

家に行く途中、コンビニで下着とお泊りセット、明日の朝食の材料を購入した。いつも何とも思わず来ていた祐世の部屋。今日は緊張がはんぱない。


「そんなに緊張しなくても。とりあえずソファーに座って。」

「うん。・・・、あっ、なんか飲む?」


何かしていないと落ち着かない。そう言って立ち上がろうとすると『いいから』と後ろから肩を抑えられ座らされた。ベッドとの間に仕切られたパーテーションの向こうのクローゼットから何かを持ってきた祐世。


「改めて、お誕生日おめでとう。」


差し出された掌に載せられているのは、どう見ても指輪が入っていそうなジュエリーケース。
箱の中に入っていたのは、すごくシンプルだけど真ん中に彼の誕生石のエメラルドが埋め込まれたハワイアンジュエリーの指輪だった。

そして私の左手を取り薬指にそれをはめた。


「いつも付けていてくれる?」


頷くと『実はこれペアリングなんだ』そう言いながらポケットから出したのは男性用の少し大きめのお揃いの指輪。同じデザインのこの指輪には私の誕生石トルマリンが埋め込まれていた。
『美月がつけて』指輪を渡され彼の薬指にとおした。

何だか結婚式見たい・・・。

つけ終わるとギュッと抱きしめられ『美月、ずっと一緒にいような。』と。


「ありがと。ずっと一緒にね。大好き。」




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