俺様めちゃモテイケメンが一人にはまったら。

祐世side18

学校で告白されることが増えてうんざりしていた。


「はあ、何でこれだけ彼女がいるって言ってんのに次から次へと・・・。」


そうぼやくと『うわー、イケメンの悩みって贅沢!』と晃一と陽介に頭をグリグリとされた。

痛えよ!

そんな様子を笑いながら見ていたもう一人のイケメン健吾が『じゃあ見てわかるように指輪付ければ?ちょっとはマシになるかもよ?』と自分の指を見せてきた。

そう言えばコイツ指輪はめてるな。

美月へのプレゼント、去年はネックレスだったから今年はピアスかなーなんて思ってたけど良い!その提案に乗った!俺の女除けにもなるし美月に付けさせとけば群がって来る男たちへの牽制にもなるしな。

俺は早速指輪を準備する事にした。ディナーはバイト先のオーナーに教えてもらい、ついでに予約までしてもらったからバッチリだ。





誕生日当日、昼の間は映画やショッピングを楽しみディナーを食べるため家の近所まで帰ってきた。『こんな店よく知ってたね』と美月の反応も上々。美月にとっては初めてのお酒で乾杯をし、美味しい食事を楽しんだ。

オーナーありがとう、本当にいい店だったよ。

また来ますと店を出たところで『プレゼントは家にあるから』と家に向かった。『そうなの?』とあまりに普通に答える美月、前に俺が言った事忘れてる?


「美月、この前俺が言った事覚えてる?二十歳の誕生日って・・・。」


少し不安になり聞いてみると、見る見るうちに美月の顔が耳まで真っ赤になった。
良かった覚えてくれてたんだ。


「お泊り、イヤ?」


反応からしてNOはない事はわかっていたが聞いてみる。『いじわる』と恥ずかしそうに首を振りながら言うからその場で抱きしめてキスをしたくなったが、グッと我慢。途中コンビニでいる物を買って帰った。



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