幽閉の鬼火〜榊第一高校生徒会の怪奇譚〜
幽閉の鬼火〜榊第一高校生徒会の怪奇譚〜
Prolog
ガンガンと扉を叩かれる音。
どこからともなく聞こえる、おびただしい数の足音。
天井近くにある通気口はひとりでに激しく開閉し、小道具を入れたダンボールがガタガタと揺れる。
地鳴りのような音が響いて、あたしは自分の体を抱いて叫んだ。
「どうなってるの、これ!?」
ありえない。
こんなの人が出来るわけない。
「だめだ、ドアも開かない」
白川先輩がドアノブを握ったまま呟く。
「閉じ込められたってこと?」
血の気の引いた顔で震えているのは美保さん。
藤原は倒れたダンボールから小物が落ちるのを静かに見つめていた。
「人じゃないなら、これは一体何……?」
あたしたち4人は青い顔を見合わせる。
数時間前、生徒会の目安箱に寄せられた1枚の紙切れ。
すべての悲劇は、そこから始まったんだ。
どこからともなく聞こえる、おびただしい数の足音。
天井近くにある通気口はひとりでに激しく開閉し、小道具を入れたダンボールがガタガタと揺れる。
地鳴りのような音が響いて、あたしは自分の体を抱いて叫んだ。
「どうなってるの、これ!?」
ありえない。
こんなの人が出来るわけない。
「だめだ、ドアも開かない」
白川先輩がドアノブを握ったまま呟く。
「閉じ込められたってこと?」
血の気の引いた顔で震えているのは美保さん。
藤原は倒れたダンボールから小物が落ちるのを静かに見つめていた。
「人じゃないなら、これは一体何……?」
あたしたち4人は青い顔を見合わせる。
数時間前、生徒会の目安箱に寄せられた1枚の紙切れ。
すべての悲劇は、そこから始まったんだ。
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