幽閉の鬼火〜榊第一高校生徒会の怪奇譚〜
「……ポルターガイスト」
「ポルター、なに?」
あたしは藤原を振り返る。
「ポルターガイスト。日本語では騒々しい幽霊っていう意味。誰も手を触れてないのに物が動いたり音がしたりする心霊現象だ」
「これがそれだって言うの?」
「分からない。けど、そうとしか考えられない」
あたしたちは顔を見合わせる。
藤原が言うことはあまりにも的を得ていた。
これが人間の仕業じゃないことくらい、馬鹿なあたしでも分かる。
藤原が話している間にも、ポルターガイストやらは酷くなって、あたしは倒れてきそうなラックを慌てて押さえ付けた。
「ねぇ、これ出られなくなったらどうするの!?」
「知るか!……くそ、一か八かだ」
藤原は舌打ちをして、ポケットの底を探ると、そこから取り出した白いものを部屋に散らした。
途端に白川先輩が握っていたドアノブが回る。
「ぅわ」
最初に白川先輩が勢いよく転がり出て、薄暗い部室に光が入り込む。
「ポルター、なに?」
あたしは藤原を振り返る。
「ポルターガイスト。日本語では騒々しい幽霊っていう意味。誰も手を触れてないのに物が動いたり音がしたりする心霊現象だ」
「これがそれだって言うの?」
「分からない。けど、そうとしか考えられない」
あたしたちは顔を見合わせる。
藤原が言うことはあまりにも的を得ていた。
これが人間の仕業じゃないことくらい、馬鹿なあたしでも分かる。
藤原が話している間にも、ポルターガイストやらは酷くなって、あたしは倒れてきそうなラックを慌てて押さえ付けた。
「ねぇ、これ出られなくなったらどうするの!?」
「知るか!……くそ、一か八かだ」
藤原は舌打ちをして、ポケットの底を探ると、そこから取り出した白いものを部屋に散らした。
途端に白川先輩が握っていたドアノブが回る。
「ぅわ」
最初に白川先輩が勢いよく転がり出て、薄暗い部室に光が入り込む。