幽閉の鬼火〜榊第一高校生徒会の怪奇譚〜
ガチ、と音がして開いた部室は、初めて見た時と何も変化はない。
白川先輩が慎重に足を踏み入れ、あたしたちもそれに習う。
藤原は昨日みたいにドアが閉まってしまわないよう、左手でドアを抑えたまま、半身だけ部屋の内側に入れた。
部屋の中は薄暗く、空気が少しだけ冷たい。
とりあえずあたしたちは、何かを探すでもなく、手当たり次第に部屋を物色していく。
ちなみに部室の出入りは岩橋さんから許可済みだ。
あたしは緊張に唇を湿して、辺りを見渡す。
年季の入った衣装。
きらびやかな小道具。
それらを作る裁縫セットや大小の工具。
古いものから新しいものまで、きちんと整頓されて置いてある。
閉塞感を感じるのは、あたしの身長を超えるラックが列になっていくつも置かれているからだろうか。
白川先輩が慎重に足を踏み入れ、あたしたちもそれに習う。
藤原は昨日みたいにドアが閉まってしまわないよう、左手でドアを抑えたまま、半身だけ部屋の内側に入れた。
部屋の中は薄暗く、空気が少しだけ冷たい。
とりあえずあたしたちは、何かを探すでもなく、手当たり次第に部屋を物色していく。
ちなみに部室の出入りは岩橋さんから許可済みだ。
あたしは緊張に唇を湿して、辺りを見渡す。
年季の入った衣装。
きらびやかな小道具。
それらを作る裁縫セットや大小の工具。
古いものから新しいものまで、きちんと整頓されて置いてある。
閉塞感を感じるのは、あたしの身長を超えるラックが列になっていくつも置かれているからだろうか。