僕の彼女はかっこいい
変わらないもの






いくら進学校とはいえ、付属高校だからか結構行事はみんな楽しむ。



体育祭の練習も二週間前には始まっていた。

応援団なんかはとっくに放課後残って練習している姿が見られた。



体育祭の練習といっても僕に関しては大して種目に出るわけでもないため、体育の時間で充分の練習だった。



放課後のグラウンドに部活以外の生徒が増えたり、外から応援団の練習の声やダンスの音楽が聞こえてきたりするなか、僕は変わらず文芸部の部室で過ごすことが多かった。




体育祭まであと十日を切った。


入学してからあれだけ一緒にいた彼女と一週間近くしっかり会話をしていない。






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