僕の彼女はかっこいい
放課後の騒がしい廊下を抜けて生徒会室へ向かう。
職員室から一番近いその教室に近づく人はあまりいない。
だから遠くから生徒会室から出てきた人を確認しても、それは生徒会の誰かだろうと思った。
けれど一瞬で違うとわかる。
いくらはっきりと顔が見えなくても私が見間違えるわけない。
「しょうちゃん?どうしたの?」
分かった瞬間駆け寄って聞くと、しょうちゃんは私の手をとった。
「生徒会長にみなみは今日はお休みさせてってお願いした。だから帰ろう」