僕の彼女はかっこいい






放課後の騒がしい廊下を抜けて生徒会室へ向かう。


職員室から一番近いその教室に近づく人はあまりいない。



だから遠くから生徒会室から出てきた人を確認しても、それは生徒会の誰かだろうと思った。


けれど一瞬で違うとわかる。


いくらはっきりと顔が見えなくても私が見間違えるわけない。




「しょうちゃん?どうしたの?」


分かった瞬間駆け寄って聞くと、しょうちゃんは私の手をとった。




「生徒会長にみなみは今日はお休みさせてってお願いした。だから帰ろう」







< 119 / 201 >

この作品をシェア

pagetop