僕の彼女はかっこいい
「スーパー寄る」
おつかい頼まれたのかなと思って黙って頷く。
「みなみん家バターある?」
「バターあと少しでなくなりそうだった気がする」
「買ってくか」
慣れた様子でスーパー内を回って必要なものを入れていくのを見て、不思議に感じる。
「私の家に来るの?」
「うん、夜ご飯つくる。二人で食べよう」
さっきまであった複雑な感情のなかで一気に嬉しさが勝つ。
たぶん表情も明らかに変わったのだと思う。
私を見てしょうちゃんが優しく微笑んだから。
「でも、最近ちゃんと掃除出来てなくて」
「じゃあご飯作ってる間に掃除しな。ご飯は任せて」