僕の彼女はかっこいい
食事を食べて促されるようにお風呂に入って、その間に後片付けまでやってくれたしょうちゃんにさすがに不審を覚える。
リビングのソファで座ってTVを見ているしょうちゃんの横に座わり、しょうちゃんの肩によりかかる。
なにも言わないどころか、しょうちゃんはさらに手を握って指を絡ませてくる。
本当にどうしたの。
自分で近寄ったのにドキドキが止まらない。
「しょうちゃん今日どうしたの?」
その胸の鼓動を抑えながら聞くと、しょうちゃんは少し考えてから口を開いた。
「……みなみは楽しいときとか嬉しいときとかははっきりと自分の意見を言えるのに、辛いときとか寂しいときは何も言わないから」
しょうちゃんの真剣な顔に、さっきとは違う胸の鼓動が打たれていく気がした。
「それじゃあ僕のいる意味がないと思って」