僕の彼女はかっこいい






その次の日は入学式だった。




「これから向こうのおばあちゃんの家に行くんだけど、みなみも来るか?」


わざわざ来てくれたお父さんと式が終わって合流すると、私の顔色を窺うように言われた。


向こうのおばあちゃんということはお母さんのことで行くのだろうと予測できる。


私がいては邪魔だろうし、大丈夫と愛想を振り撒くのも疲れる。




「私遊ぶ約束しちゃったから行かない」


嘘をついてそのまま行くというお父さんを見送って、一人で家へ帰る。




マンションの下に着いたとき、丁度しょうちゃんも買い物袋を持って帰って来たのを発見した。






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