僕の彼女はかっこいい







「みなみが笑えなくても、元気なくてもいいよ」



ゆっくりと言葉を紡ぐしょうちゃん。




「みなみは、いてくれれればいいんだよ」





その日から仲の良い幼なじみのしょうちゃんは、私の特別になった。


お母さんがいなくなったという変えられない事実よりも、これから先も一緒にいたいと思える大切な人が出来たという事実で、悲しさはほとんどなくなった。






「最近あんまり食べてなかったでしょ」



すっかり冷めたオムライスを食べてるときに、しょうちゃんに見透かされる。



「しょうちゃんのオムライス食べたら元気でた」



「じゃあみなみが元気ないときはオムライス作ってあげる」


そう言って笑ったしょうちゃんを私はきっと忘れない。





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