僕の彼女はかっこいい
しょうちゃんはあれから変わらない。
変わらずかっこよくて、やる気になればなんでもできて、私の異変にいち早く気づいてくれる。
「いま毎日なにしてるの?最近みなみと話してないからどんなことしてるのか全然分からないから」
直接ではなく、そう言って私から話を聞こうとしている。
生徒会の仕事が中学の頃より多いこと。
応援団の練習は楽しいけれどなかなか参加出来ないこと。
応援団の衣装がまだ作れていないこと。
体育祭の種目に多く出るのに練習があまり出来ていないこと。
体育祭のあとの期末試験の勉強が不安だということ。
話さなかった日を取り戻すかのようにたくさん話をしたのに、しょうちゃんは黙って聞いていた。