僕の彼女はかっこいい
……可愛い。
僕が手伝って作った衣装だったから、衣装がどんなものだったかは知っていた。
チームカラーである赤をベースにしたドレスのような衣装は、とても彼女に似合っていた。
「しょうちゃんすごいね、これ。ちゃんとウエストのとこもきゅってなってるし。料理も裁縫も出来るなんて女子力高い」
彼女は何気なく言っているのだろうけど、女子力高いは男にとっては褒め言葉でもなんでもない。
むしろ否定したくなる気持ちが大きい。
そんな思いと彼女への純粋な可愛いという思いと着替えの音を聞いたよこしまな思いが混ざる。
気がつくと彼女の腕を引っ張って横に座らせていた。
腰を抱いて逃げられないように固定する。
「ちゃんと男だって証明してみる?」