僕の彼女はかっこいい
それでも少し納得いかなそうな顔をした彼女に僕は続けた。
「みなみだって応援団で塩川とペアダンス踊ってたじゃん。塩川ってみなみのこと好きだったろ」
誰が彼女に告白したかは大体耳に入ってくる。
塩川なんてつい最近の出来事だと思ったのに手を繋いだり、見つめあったり、笑いあったりするペアダンスをしていたのは正直おもしろくはない。
「それは……っ」
間違ったことを言っていないから、反論が出来ないのだろう。
言い返してこようとして彼女は黙った。
本当に大したことなんてないのだが、お互い体育祭で疲れていて、何故か気まずいまま家へ帰ってしまった。
その次の日である昨日は彼女には元々用事があったようで会っていない。
それでも昨日のうちにフォローすべきだったな。