僕の彼女はかっこいい
「なんか私のペースで見ちゃった気がする」
お昼を食べようとしたときに彼女がごめんねと言う。
「そんなことないよ。僕も同じペースだったよ」
正確には魚とか動物を見て彼女の表情見るという流れで、ちょうどいいくらいだったけど。
彼女となんてあまり出掛けないし、水族館もなかなか来ないから充分楽しめている。
「今日は珍しくサンドイッチ作ったの」
楽しそうに開いたお弁当の中にはサンドイッチだけじゃなく、からあげや玉子焼きとおかずもたくさん並んでいる。
「すごい、朝から大変だったね」
「お父さんのも作るし、しょうちゃんのために作るのは楽しいから大変じゃないよ」