僕の彼女はかっこいい
「おじさん、やっと日勤になったんだね」
父親と二人暮らしの彼女は家事のほとんどを担っている。
お弁当作りもその一つだ。
「今週だけね。来週からまた夜勤みたい」
母親がいなくなって娘と父親だけの暮らしって大変そうだけど、彼女とおじさんはその辺はうまくやっている。
たぶん僕の家に頼っていることも大きいのだと思うけど、その分おじさんは僕の親にお金を渡しているのを見たことがある。
『貰っといたほうがお互いに気を遣わなくていいのよ。将来みなみちゃんの門出があったらみなみちゃんに渡すわ』
そう言いながら貰ったお金を彼女のために、ほとんど貯金している母親も自分の親ながら尊敬する。